パワーアップキットの批評 
はじめに
この批評(レビュー)は、まだ創造パワーアップキットをプレーしたことがない方のために、ゲームの概要と個人的な批評を紹介したものです。無印版については、「批評(レビュー)」をご覧ください
購入の参考になさる方は、人によって違った楽しみ方、違った評価があることを理解した上で、お読みください。
批評(レビュー)
信長の野望創造パワーアップキットで最大の変化と言えるのが、部隊を自由に操作できるようになった「会戦」です。「戦法」や「秘策」で大勢が決した三國志12のような派手なシステムではなく、部隊の向きで受けるダメージが変化する現実的なシステムです。現実的であるが故に、有利に戦おうと思えば、鶴翼の陣のような部隊配置で敵を挟撃する采配をふるうことになります。
パワーアップキットの「会戦」に対する評価は、おおむね良好です。個人的には、「会戦」が強すぎてバランスが崩れたように感じていますが、そういう方は「会戦」を使わなければ良いだけです。欲を言えば、天下創世のように城門を突破して城の中で戦えれば最高でしたが、これは次回作に期待するとしましょう。
「会戦」の次に良かったのが「軍団」です。直轄地に範囲があるのは無印版と同じですが、パワーアップキットでは複数の城で「軍団」を作って、それを配下に任せることができます。軍団システム自体は珍しくないのですが、創造パワーアップキットの軍団は軍団長の思考や判断がなかなか優秀で、安心して任せられます。城が増えて作業が大変になってきたら、直轄地を大幅に減らして、プレイヤーは「会戦」に集中するのも良いです。
強大な敵に集団で立ち向かう「連合」も、パワーアップキットの新要素です。「連合」に加わると、加盟国との「信用」が毎月自動で増えるので、少ない兵力でも複数の「援軍」を使って大規模な戦いが可能になります。相反する2つの「連合」のどちらに参加するか選べるのも、創造パワーアップキットならではの面白さです。
シナリオと武将の増加も、内容を充実させた要素の1つです。天道でも1534年という古い年代でプレイできたのですが、創造では支城勢力でもプレイできるので、選択肢はかなり多いです。主要な大名には、戦国伝も用意されています。
シナリオ関連では残念な部分もあります。関ヶ原の戦いは天下分け目の戦いであるはずなのに、東軍が勝った後も石田家などは強大なまま存続します。どう考えても、戦国伝で滅亡させるべきです。同じ1600年のシナリオで、庄内地方は最上領になっていますが、正しくは上杉領です。探せばもっとあるかも知れませんが、どうも作りが雑に思えます。
他の機能では、「朝廷」「密談」「改修」「資源」などのコマンドが追加されました。選択肢が増えたことは確かですが、主要コマンドと比較すると存在感は薄いです。勢力が拡大して、金銭と人員が余った時に使うくらいです。
個人的に期待していた「城主プレイ」や「部隊の合流」が採用されなかったことは残念ですが、無印版よりも確実にパワーアップしています。
最後に、ゲーム内容とは直接関係しませんが、windows版のSteam採用にも言及せざるを得ません。Steamを利用することで、毎週オンライン認証する必要がなくなりますし、アップデートも自動で行われるようになります。Steam自体は素晴らしいです。問題は、コーエーが突然パワーアップキットから導入したことで、手順が複雑になったことです。Steamを利用しない方法も提供するか、無印版から導入していれば、今回のような問題は発生しなかったはずです。
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